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2008年10月22日
身体拘束廃止委員会
~ アメニティかつらぎの身体拘束廃止委員会の取り組みについて ~
施設が開設して4年が経ちました。開所と同時に身体拘束廃止委員会が設置され、
利用していただく利用者様に 『 身体的、精神的に苦痛を与える身体拘束 』 が無いように、
日々、委員会を中心に取り組みを行っています。
身体拘束となる行為 ( 厚生省が定める身体拘束行為 ) 縛る行為、ミトン手袋、部屋の鍵、
車いすベルト、つなぎ服、ベット4本柵・・・は、アメニティかつらぎでは、無いです。
委員会でも 「 ひょっとして拘束? 」 というものに言葉の拘束がやはり気になります。
「 ちょっと待ってて下さい 」 「 座っていて下さい 」 「 もっとゆっくり寝ていて下さい 」
「 やめておきましょうか 」 「 そんなことしないで下さい 」 利用者様の関わりの中で、
つい出てしまいがちな言葉ではないでしょうか・・・
でも、聞かれた利用者様からすれば、拘束や抑制にとられるように感じます。
利用者さんの身に危険がおよぶ可能性が予想される場合は、たとえ利用者様の意思に反した事を
していただいたり、動作 ( 行動 ) を止めていただくのは止むを得ない時も有る様に思います。
ではどうすれば良いのか、同じ意味を持つ言葉でも少し言い換えるだけで命令的にも依頼的にも
なります。 例えば・・・
「 ちょっと待ってて下さい 」
( トイレにて必要品を取りに行く時や介助に他の方に声を掛けられた時に使いがち )
対応は・・・先への期待 ( 必ず来る等 ) を持って頂ける言い方をする。
(例) 「 タオル(清拭)を取りに行ってきますので、少しだけ待っていただけますか 」
「 座っていて下さい 」
( 食事前や入浴時等の衣類着脱時に使いがち )
対応は・・・ただ動作を制限するのではなく、理由付けをして言い方を和らげる。
(例) 衣類着脱時に動かれる方に対して 「 風邪をひくので服をきていただけますか 」
または、 「 もうすぐご飯なので服を着て食堂に行きませんか 」
というように、同じ意味を持つ言葉でも少し言い方を変えるだけで随分と違います。
どんなに忙しい業務の中でも利用者様への言葉かけには、精神的、心理的ケアの面からも
十分気を配る必要があるように思います。
以上の事をふまえ、委員会では身体拘束ゼロを含め、施設の全スタッフが常に意識し、
取り組んでいきたいと思います。
アメニティかつらぎ身体拘束廃止委員会
投稿者 shitsugukai : 2008年10月22日 17:24
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